2009年 01月 13日
俵屋/'09 睦月(3)
室礼を楽しむ。
栄の間の床の間飾り。
部屋に置いてある説明書きをじっくり拝見。
掛軸題は「寿福」。
作者は江戸後期の真言の僧侶、慈雲尊者。
個人的に、床の間の掛け軸は
絵よりもこういう簡潔な書の方が好きです。
床、棚飾りは・・・
紅白の水引をあしらった鍍金鈴、
鈴が乗っているのは蒔絵三宝。
まるで木彫りのような質感の
ふっくら丸い紙細工紅梅。
柱には飾り紐が美しい香袋。
横の棚上は上がり座敷と同じ
日陰葛と金比羅宮のお守り。
足元には香炉。
館内も室内も、
俵屋の室礼に使われる道具達は
大きなものや派手なものはほとんどなく、
どれもふと目をやるとちんまりとそこに居る・・・
なんだか気になってつい足を留めてじぃっと見てしまう・・・
ついつい手にとってみたくなる・・・
そんな感じ。
それはお飾りや置物だけでなく
部屋に置かれたモノ達全てに言えます。
このひとつひとつのモノ達が発する温かいオーラが
そこに居るゲストを寛がせる大きな要因なのかな、
と思います。
*「霞の間」はコチラ。
by izola
| 2009-01-13 22:05
| 俵屋旅館