2009年 07月 26日
ジヴェルニー、モネの愛した庭。
ジヴェルニ−はモネが後半生を過ごし
睡蓮の連作を仕上げた光と花の聖地。
現地へはジャルパックさんのオプショナルツアーに
参加して連れて行っていただきました。
バスはコンコルド広場や凱旋門を通って郊外へ。
車内でおやつを食べながら車窓からのどかな
風景を眺めている間に到着です。
☆
ジヴェルニーはパリから西へ80kmほど郊外の
ノルマンディー地方にある小さな村。
40代で家族と共にこの地に移り住んだモネは
86歳で亡くなる直前までここで庭園を自分の理想郷へと
整備しながら絵画制作に専念しました。
まずは住居から見学。
*住居内部は撮影禁止でしたので写真がありません。
1階にはアトリエ兼サロン、読書室、食堂、キッチンがあり
アトリエ兼サロンにはモネの作品が、
2階のモネと家族、使用人の寝室には歌麿、広重、北斎といった
浮世絵コレクションが数多く展示されています。
モネの寝室から見た庭園。
ブルーとイエローでまとめられた
キッチン&食堂は絵ハガキでどうぞ。
モネは大変な美食家で、食材や調理法には
独特の拘りがあったそう。
住居を挟んで左右にはアトリエがあります。
住居に向かって左側のアトリエは見学できませんが
右側の睡蓮の大作の為に造られた大きなアトリエは
現在ではミュージアムショップとして
様々なモネ関連グッズが販売されています。
☆
次は地下道を通って水の庭園へ。
1893年、モネは住居の向かいの土地を購入し、
エプト川の支流であるリュ川の流れを変えて
水を引き込み土地の中に20mほどの池を造ります。
後年、更に隣接地を購入して池を拡張し続け、
1901年には全長60m、最大幅20mの池を囲む
広大な庭園となりました。
プロの造園家の手を借りながら
全ての造園設計と監修を自らの手で行ったモネ。
シダレ柳や竹林、ポプラの樹々に縁取られ、
水面には様々な種類の睡蓮が浮かび
藤蔓が絡みついた太鼓橋を思わせる緑の橋がかかる
水の庭園は、モネが愛した浮世絵の世界を思わせる
しっとりと情緒溢れる緑の楽園。
この風景があの傑作を生み出したのですね。。。
☆
「クロ・ノルマン」と呼ばれる花が咲き乱れる
庭園ではモネの色彩を学ぶことができます。
到着後、しばらく降り続いた雨のおかげで
庭園の緑も花も瑞々しく鮮やかにその美しい
姿を見せてくれました。
ありとあらゆる色と光に充ちた自然の中で
ひたすら庭造りと絵画制作に没頭できたモネは
なんと幸せな画家なのでしょう。
ニースで見たマティス、
カーニュ・シュル・メールで見たルノワール、
マヨルカ島で見たミロ、
スペインやフランスで見たピカソ、
そしてジヴェルニ−で見たモネ・・・
こうして画家本人がその地に住み、その目で見て、
その手で描いたであろう景色や自然、光を眼前にすると
彼らの絵の色彩やモチーフが何故こうなったのかを
わずかながらでも理解出来る気がして嬉しくなります。
雨上がりの日差しと青空に輝きを増してゆく風景。
再訪の機会があれば
2009年5月、クロード・モネ通り沿いに開館した
「ジヴェルニー印象派美術館」も
ぜひ訪れてみたいです。
みなさん、パリ以外にもお出かけしてますよ〜♪↓
by izola
| 2009-07-26 14:19
| JALPAK/パリ2009