2009年 09月 20日
Marché aux puces de St-Ouen/クリニャンクールの蚤の市
魅惑の迷路を練り歩く。
パリで美術館巡りと同じ位楽しみにしていたのが蚤の市巡り。
市内ではいくつかの蚤の市が立ちますが
中でも有名なのがクリニャンクールの蚤の市。
別名サントゥアンの蚤の市とも呼ばれます。
19世紀後半、
公衆衛生の改善を目的にパリの都市整備が行われた際、
市内から追い立てられた屑屋(廃品回収業者)達が
当時パリ市の境界線であったティエールの城壁の外周に集まり
露天商を始めたのが蚤の市の起こりとされているそう。
元は「蚤だらけの中古品を売る市」という意味だった蚤の市も
現在では約20万平米の敷地に16の市場を持ち
店舗数は2000軒以上あり、扱う商品もガラクタだけでなく
国内外からコレクターが集まるレベルの美術品まで幅広く、
パリ最大の観光地のひとつになっています。
☆
最寄り駅はメトロ4号線のPORTE DE CLIGNANCOURT。
駅を上がって外周道路方向に向かうと
蚤の市の手前にアフリカ系移民による露店が広がっています。
ここで扱われている商品はアンティークではなく
お土産物や服や靴等のプチプラ生活雑貨。
露店周辺の治安はあまり良いとは言えず、
スリ被害に逢いやすいのでくれぐれも手荷物にはご注意を。
露店を越えると屋根付きの小さな店舗が
軒を連ねる通りがあります。
ここからが美術品や家具、アンティーク雑貨等を扱うエリア。
市場の手前にはそれぞれの市の名前の看板が。
ここは今回行きたかった市場の「VERNAISON/ベルネゾン」。
入口前にはこのような市場内部の平面図が看板になっています。
最初に平面図の番号と右側の店名のリストとを照らし合わせて
目的の場所を見つけておかないと迷ってしまってさぁ大変。
中に入ると案内パンフが置いてあるお店もあったので
早めに見つけて入手しておくと安心です。^^
市場の中には小さな小屋がびっしり並び
店内や道端に思い思いに商品を陳列しています。
美しくディスプレイしてるお店もあれば
ただゴチャゴチャと並べてるだけのお店もあり、
扱う商品もガラクタから高級品まで実にバラエティ豊か。
家具にシャンデリアから使途不明な金物やオブジェに
ガラス製品、額に燭台に食器にカトラリー・・・
レトロな缶にチープなおもちゃ、籠に布に本に古着に絵はがき・・・
と、ありとあらゆる雑貨類が集合。
1日中ぐるっぐる〜っと見て廻るだけでも飽きません。
3日位さまよい歩きたかった。。。笑。
☆
そんな玉石混合の市場の中で
aiaiちゃんのお目当てはカラフルなアクセサリーパーツ。
飴玉のように箱にびっしりと色分けされたパーツは
見てるだけでもワクワク楽しい♪
そして私のお目当てはアンティークのシルバーカトラリー。
コーヒーやデザート用のスプーンをずっと探していたのですが、
なかなかこれという物に出会えなかったので、
ここでどうしても見つけたかったのです。
そして見つけました♪♪
こちらがコーヒーの樹の枝と葉を象ったスプーン。
よーく見ると持ち手の頭に小さなコーヒー豆。
デザート用は長めの持ち手に美しい細工が施されたもの。
どちらも見つけた瞬間ほぼ一目惚れ状態。
まとめて買ったので勇気を出して値引き交渉してみたところ
思いのほか安くしてくれました。^^
このお店のカトラリーは質もデザインも価格も良いと思います。^^
*店舗情報*
Francoise Dahan/Allée 1 Stand 4 Tel 0140 11 26 95
☆
通りを挟んだ向かいにはベルネゾンよりも大きな
店舗が入った家具メインの市場「MALASSIS/マラシス」。
歩き疲れたのでクレープとコーヒーでちょっと休憩。
最後は斜め向かいのパッサージュのある市場
「DAUPHINE/ドーフィーヌ」をチェック。
こちらもベルメゾンよりも大きな店舗が多く、
観光客より商売人相手がメインという感じの規模と品揃えでした。
このエリアでは装飾タイルのモチーフの版画を購入。
こちらは額装してからお披露しようと思います。^^
☆
結局今回は手前のエリアだけで半日使ってしまいました。
まだまだ他にもたくさんの市場があるので
全部見て廻ろうと思うとキリがないですが、
蚤の市の雰囲気を味わいつつちょこっとお買い物するなら
ベルネゾンとその周辺エリアだけでも充分楽しむ事は出来ると思います。
蚤の市が開催されるのは土日月の朝から夕方。
私達が訪れたのは土曜日でしたが
午前中はまだ閉まっているお店が多かったので
昼イチから巡回するのがオススメ。
とにかく広いのでなるべく歩きやすい服装と靴で出掛けましょう♪
by izola
| 2009-09-20 20:15
| JALPAK/パリ2009