2010年 08月 03日
妙心寺退蔵院
美山荘訪問前に訪れたのは洛西の花園にある大本山妙心寺。
*姉さんのかしまし姉妹旅6はコチラです♪
妙心寺は広大な境内に38、境外には10の塔頭を擁する京都市内屈指の禅宗寺院。
今回は数ある塔頭の中でも山水画の名品、国宝「瓢鮎図」を所蔵し
花の寺としても知られる退蔵院へ。
この時期は(5月上旬)牡丹、山吹、躑躅が見ごろとのこと。
門をくぐると早速可愛い招き猫と美しい花々が出迎えてくれました。^^
白い塀沿いに奥へ進むと本堂。
残念ながら「瓢鮎図」は本堂の中に保管されていて、
レプリカしか見れませんでした。
*瓢鮎図の写真と詳細はこちらをどうぞ。
本堂の横には室町時代の画聖、狩野元信の作と伝えられる
枯山水庭園「元信の庭」。
☆
更に奥に進んで鯰モチーフの門をくぐると「余香苑」と呼ばれる庭園。
こちらは昭和の小堀遠州といわれる造園家、
中根金作氏の設計による800坪の回遊式山水庭園。
なだらかな起伏のある庭園内をゆっくりと歩いていると
どこに目をやっても鮮やかな花々と新緑に溢れていて、
不意に楽園に紛れ込んだような錯覚を起こします。
寺院の外から中の庭の様子は全くわからないので、
入ってみてその広さと美しさ、花の種類の多さに驚きました。
歩き疲れたら藤棚の下に腰掛けて一休み。
花園の地にふさわしく、美しい花々に彩られた花の寺でした。
☆
退蔵院を出たら妙心寺法堂(はっとう)の天井に描かれた
狩野探幽法眼守信の大傑作「雲竜図」を見学。
堂内の天井一面に活き活きと大胆に描かれた巨龍は八方にらみと言って
どこから見てもこちらを睨んでいるように見えます。
(撮影禁止だったので写真はありません。)
*法堂と雲龍図の写真と詳細はコチラからどうぞ。
続いて「明智風呂」と呼ばれる浴室を見学。
こちらは明智光秀の菩提を弔うために創建されたものとか。
浴室と言ってもサウナのような蒸風呂だったようです。
妙心寺には他にも沢山の塔頭や重要文化財があります。
季節を変えて何度も訪れたい場所がまたひとつ増えました。
それにしても、行けども行けども見所が尽きない京都。
次は何処でしょう?
by izola
| 2010-08-03 21:08
| 京都/奈良