2012年 08月 13日
俵屋/'11 文月(1)
今更ながらですが(汗)、昨夏の俵屋滞在の記録です。
宵々山(7/15)に滞在しました。
祇園祭の装いでいつもより華やかなファサード。
玄関の上がり框。
長刀鉾の雛形の後ろは「洛中洛外図屏風」。
本館の階段下には加藤静允作「祇園会山鉾板絵」。
坪庭は七夕にちなんで「乞巧奠(きこうでん)」の室礼。
青々とした山藤。
あちこちに飾られた梶の葉。
昔は短冊ではなく梶の葉に詩歌を書いて供えたそうです。
五色の布や絹糸、糸巻き、袱紗が飾られているのは機織の上手な織女に
あやかり、女子が手芸に巧みになることを願う行事であったからだとか。
ライブラリーの手前には琵琶。
乞巧奠は手芸だけでなく書や歌舞、楽器など、手習い事全般の上達を願う
行事でもあります。
かわらけ盃の絵柄は長刀鉾。
☆
今回は姉さん&sachiさんと3名での宿泊だったのでお部屋はゆったり
過ごせる新館の「招月」にしました。
ドアを開けると眩しい程鮮やかな緑が迎えてくれます。
足を伸ばして寛げる次の間。
本間も広くて明るくて3名で過ごすにはぴったり。
床の間の掛け軸は狩野清川院の「七夕図」。
白磁の鶴首に活けられたのは祇園祭を象徴する花「檜扇」。
扇状に開いた葉が平安時代の宮中の男性が手にしていた檜扇に
似ている事からこの名が付けられました。
祇園祭の季節、京都市内のあちこちでこの花を見る事が出来ます。
部屋で落ち着いた頃に運ばれてくるわらび餅。
冷たくてもプルプルの食感は何度食べても感動もの。^^
☆
夕食前の館内散歩。
アーネスト・スタディ。
新館の階段下には鈴木治の「はつ夏」。
こなきじじいさんは中庭のいつもの場所にちんまり座ってはりました。^^
by izola
| 2012-08-13 00:00
| 俵屋旅館