2012年 08月 24日
ケルン&パリ2012/16
<Saint Chapelle/Notre-Dame de Paris>
セーブルバビロン駅から再びメトロに乗ってシテ島へ。
鈴なりのボール照明が印象的なCité駅。
駅から地上にあがる踊り場はなんだか昔のSF映画っぽい不思議な雰囲気です。
地上の入口はエクトール・ギマールによるアール・ヌーヴォー様式。
駅を上がるとすぐ横の広場に花と小鳥の市場があります。
この日は定休日だったので店頭だけちょこっと覗いてみました。
大好きなミモザの花みっけ♪
☆
市場の次に向かったのは「Saint Chapelle」
*音が鳴ります。
ここには来たい来たいと思いつつ、いつも美術館を優先していたので
4度目のパリでようやく来る事が出来ました。
サント・シャペルは聖王ルイ9世がコンスタンティノープルの皇帝
ボードワン2世から買い取った聖遺物を収める建物として建築が命じられ
1248年に完成したゴシック建築の傑作。
建設に関わった建築家はピエール・ド・モントルイユ。
現在は最高裁判所の敷地内にある為、入場する際には空港並みの
厳重なセキュリティチェックを受けてから中に入ります。
☆
内部は下層が王家の使用人の為の礼拝堂、上層は王族や貴族の為の
礼拝堂という上下2層構造になっています。
最初に入るのは下層の礼拝堂。
中央にはルイ9世の像が奉られています。
上階の礼拝堂へは細い螺旋階段を上がります。
階段の小さな入口から礼拝堂に足を踏み入れた途端、溢れる光と色の洪水に
一瞬自分が万華鏡の中にいるような錯覚を覚えました。
礼拝堂を埋め尽くす圧巻のステンドグラスには旧約聖書や新約聖書に
書かれた1134の場面が描かれています。
荘厳で繊細な色と光が織りなす物語には文字や言葉がなくとも
万人を惹き付ける力がある事を実感。。。
☆
次は同じシテ島内にある「ノートルダム大聖堂」へ。
こちらもゴシック建築を代表するローマ・カトリック教会の大聖堂。
1163年に着工し1225年に完成、その後改修を繰り返し最終的に
1345年に竣工しました。
内部のステンドグラスは勿論ですが、外壁の彫刻群も素晴らしい美しさで
大変見応えがあります。
西のファサードから入ると上に吸い込まれそうな高さの身廊。
側廊のステンドグラス。
翼廊のバラ窓。
突き当たりの回廊のステンドグラス。
ここもまた溜め息の出る美しさでした。
静かに祈りの灯りを捧げて大聖堂を後に。
by izola
| 2012-08-24 20:00
| ケルン&パリ2012