2012年 08月 30日
ケルン&パリ2012/21
<Musée d'Orsay>
朝食後は昨秋リニューアルオープンしたオルセー美術館へ。
2009年から2011年秋までの1年半、半分を開館したまま順次改装工事を
行っていたオルセー。
床・壁の素材や色だけでなく照明設備や見学通路、展示方法も大幅に変えて
大きく生まれ変わりました。
他に変わった点はオランジュリー同様写真撮影が禁止になったこと。
なので、残念ながら新生オルセーの内部を紹介する事は出来ません。
こちらで新旧オルセーについて詳しく説明されてましたので
興味のある方はどうぞ↓
*新生オルセー美術館/1
*新生オルセー美術館/2
*在日フランス大使館の新生オルセー記事はコチラ
新生オルセーを一通り見学してみた感想は・・・・
以前のような複雑な導線と比べるとリニューアル後は格段に廻りやすい
見学通路になっており、ギャラリー毎にグレー、ブルー、紫、赤等に
壁が色分けされて最新の照明システムで調光された展示室では作品が
とても見やすくなっています。
ただ、個人的には以前の方が好きでした。
見やすいのは断然リニューアル後の展示です。
が、作品をよりわかりやすく綺麗に見せようという意図がそのまま
整然とカテゴリー分類・色分けされたモダン空間に現われてしまって、
以前のスークの中で宝探しをするように迷いながら目的地に辿り着く楽しさは
失われ、やや情緒に欠ける展示になってしまった気がします。
でもこれは多分に私の思い入れによる感想なので参考にしないでくださいね。
20才で始めてオルセーを訪れた時、迷宮のような館内を彷徨いながら出逢った
ゴッホやゴーギャン、モネらの作品から受けた予備知識なしの衝撃と感動が
未だに忘れられないのです。
*2009年訪問の旧オルセー記事はコチラ。
☆
実際にはオルセーのように大勢の見学者が訪れ、滞在時間が限られた中で
効率よくしっかり作品を見て廻りたいと思ったらこの展示方法は大正解。
あと、写真撮影禁止になったのも良かったと思います。
写真に残せないのは残念だけど、撮影する時間と情熱をそのまま作品の
鑑賞に向けられるので、よりしっかりと記憶に焼付けられる気がします。
芸術鑑賞は本物を見て目と心で感じる事が何よりも大切という基本を
再認識させてもらいました。
他にも新たに造られた時計塔(パヴィヨン・アモン)の装飾美術の展示
コーナーも良かったですし、印象派の展示室内にはM&Oで2012クリエイター・
オブ・ザ・イヤーに選ばれた吉岡徳仁氏の名作ベンチ「Water Block」が
置かれているので絵画以外の見所も沢山あります。
☆
見学が終わったら館内のカフェで軽いランチを。
吉岡氏と同じくM&Oで2012クリエイター・オブ・ザ・イヤーに選ばれた
ブラジル出身のデザイナー、カンパーナ兄弟がデザインを手がけたカフェ
「カンパーナ(Campana)」。
以前から大時計裏にあったカフェがリニューアルされました。
ここは写真を撮れたのでちょこっとパチリ。
クロックムッシュをパクリ。
歩き疲れてちょっと休憩したい時や軽く食事したい時は「カンパーナ」、
ゆっくりお茶や食事がしたい時は「ル・レストラン」がいいですね。
新生後はますます見学者が増えて入場にも時間がかかっているように
感じましたので、スムーズに入場したい方はパリ・ミュージアム・パスで
優先入場する方がより効率的だと思います。^^
☆
オルセーを出たらセーヌ川を渡ってテュイルリー公園を抜けてホテルまで
最後の散歩。
公園内にメリーゴーラウンドがありました。
ヨーロッパではよく見かける回転木馬。今だに人気があるのでしょうね。
今度見かけたら乗ってみようかな。
さて、そろそろ荷造りしに戻らなくちゃ。
by izola
| 2012-08-30 20:00
| ケルン&パリ2012