2013年 02月 11日
草喰なかひがし/'13 睦月
今年最初のなかひがし。
1月は初訪問。
八寸。
蓋の代わりに乗っているのは巳年にちなんで弁財天が乗った宝船が
描かれた徳力富吉郎氏の絵馬風の杉板。
くるりと結んだ大王松が弁天さんを囲っています。
お重の中はおせち風にあれこれ。
ヴォー・ペイサージュの白が良く合います♪
次は蕗の薹の白和え。
ふわっと広がる苦みと香りが春の訪れを予感させる嬉しい一品。
白和えが入った小さな器には赤地に金で力強く書かれた寿や福の文字。
富岡鉄斎の真筆です。
白和えには日本酒がピッタリ。
こちらのお猪口も面白い。
白味噌椀は橡餅と子蕪と田芹。
蓋の裏には若松。
焼き物は登竜門に見立てた鯉。
上には雪模様を象って氷餅の雪をまぶした蓮がはらり。
煮えばなご飯。
いつもは鯉の洗いですが、この日は寒鰤でした。
後半戦はジビエ続きなので赤を。久しぶりの「然」。
ふくよかな黄金色の瑞雲が美しい朱塗り椀の蓋を開けると・・・
羽織結びの柚子と蕪の羽衣の下に・・・
青首鴨のすり身とメレンゲを合わせた淡雪のような椀種。
見た目は淡雪でも味と香りはしっかり鴨!でした。
鯖のなれ鮨&ナイアガラの黄金コンビは変わらず♪
20cm程ある飛龍の塗り椀に入っているのはジビエ第二弾。
猪と大根の炊き合わせ。猪の脂がう、、旨い☆
美山荘の猪料理も忘れられない美味しさだったなぁ。。。
ジビエ最後は鹿肉フライwith自然薯と蕗の薹。
ソースの代わりに摺った菊芋をたっぷり絡めていただきました。
鹿は臭み全くナシ。
目で舌で鼻で心で、、、全身で季節を味わえる幸せに感謝。
ラストスパートは野菜いろいろ。
青菜とお揚げの炊いたん。
節分にちなんで枡型の器に入った藁床の納豆。
ブロッコリーon赤蕪。
メイン。
この日のめざし便はパリを飛ばしてNYまで。
マンハッタンの夕陽は鬼おろしと梅とゆかりが乗った冬景色。
デザートは譲り葉の上に橙のゼリーで「代々譲る」。
帰り際にご主人が金平糖をお土産に持たせてくれました。
今年も楽しいオヤジギャグをいっぱい聞かせてくださいね。
ジビエ好きの方は1月がオススメです♪
☆
室礼記録。
なかひがし訪問の翌週が節分。
いつものように玄関に豆と鰯と柊とあたり棒を飾って鬼を祓います。
夜は南南東に向かって信ちゃん特製恵方巻きをがっぷり。
デザートは宝船の枡に入った末富の豆菓子。
我が家の鬼っ子ミライ坊ちゃんは、絶対絶対外に出ないのら〜〜〜!と、
オトンの膝にしがみついてましたとさ。笑。
by izola
| 2013-02-11 20:12
| グルメ