2014年 02月 08日
冬の金沢 2014/1
<鈴木大拙館>
1月末、金沢に行ってきました。
金沢に行くきっかけになったのは、たまたま手に取った雑誌に
載っていたあるアーティストの記事を読んだこと。
記事を読んで初めて知った方でしたが、読み終えた時には
この人の作品を見に行こうと決めていました。
金沢へは京都からサンダーバードで。
一緒に行ってくれる事になった友人達とはサンダーバード内で合流。
おしゃべりと雪景色を楽しみながら2時間半。
2年ぶりの金沢駅。
来春には北陸新幹線が開業するのですね。
近江町市場でサクっとお昼を食べたら「鈴木大拙館」へ。
鈴木大拙は禅の思想を世界に広めた金沢出身の仏教哲学者。
哲学者の西田幾多郎も同郷で、二人は親密な交流があったそうです。
2年前は休館日で見学が叶わず。
今回ようやく訪れる事が出来ました。
設計はMOMAや法隆寺宝物殿を手がけた建築家、谷口吉生氏。
谷口氏の父親が金沢出身で、ご自身も疎開で金沢の小学校へ
通っていたそうです。
小さな館内は「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」が回廊で結ばれ、
それらの建物を囲むように「玄関の庭」「水鏡の庭」「露地の庭」が配されています。
静かに水をたたえる水鏡の庭、そして雪。
何も無い事がなにより美しいと思える時間。
思想を建築で表現するというのはどういうことなのか知りたくて
訪れましたが、実際に足を踏み入れると余計な事を考えず、
ただここに身を置くだけでよいのだということがわかりました。
by izola
| 2014-02-08 22:11
| 金沢2014