2006年 01月 13日
べにや無何有/1
あらや滔々庵と並んで山代温泉を代表する名宿
「べにや無何有」。
その名の由来は荘子の言葉「虚室生白」からきています。
何もないところにこそ光は満ち、
自由な、とらわれない心がある。
つかの間の余白時間を楽しんできました。
京都を出た時は雪のかけらもありませんでしたが、
滋賀県を越えるあたりからかなりの雪が降ってきました。
雪の影響で約1時間遅れで加賀温泉駅に着くと
そこはもう一面の雪景色。
駅からお迎えの車で宿へ向かう間もはらはらと雪は降り続きます。
宿の入り口もこんな感じ。
中に入るとまずロビーのカフェに案内され、
ここでチェックインをします。
窓越しの景色がまるで一枚の絵のようです。
テーブルの横には火鉢が。
ウェルカムドリンクを待つ間に支配人らしき男性と
今回私たちのお部屋を担当してくださる女性が挨拶に来られました。
ちょっと仰々しいほどの丁寧さですが
サービスに力を入れている様子が伺えて好印象です。
ウェルカムドリンクの絞りたてアップルジュース。美味。
ロビー空間は天井が高いので思っていたよりも
かなり広く感じます。
R壁の向こうは売店です。
さりげなく飾られたアート。
客室棟側からのロビーの眺め。
天井が高いので、本当に綺麗な眺めです。
あらやは温泉町の中心にあるので敷地全体が狭く
景色のダイナミックさに欠けましたが、
ここは山手にあるので眺めの良さはべにやの方がいいですね。
見ているだけで暖かくなれそうな薪ストーブ。
トップ写真を含めて、館内のあちこちに素敵に飾られた
正月アレンジ。勉強になりました。
客室棟のEV横の小さなスペースには
たくさんの雑誌が置いてあり、ゲストは自由に
部屋へ持っていくことができます。
ここは別に図書室もあり、そこにある蔵書も自由に閲覧できます。
宿に一歩足を踏み入れた瞬間から感じる安心感は、
ゆったりと開放感のあるパブリックスペースと
温かさ溢れるおもてなしのおかげでしょうか。
次回は客室をご紹介します。
by izola
| 2006-01-13 19:25
| 旅館