2006年 02月 03日
Fujiya1935
関西の色んなブログや媒体で話題の「Fujiya1935」。
一度ランチには行ったもののディナーは
年末に予約が取れなかったので未体験。
美食会&pachiさんをデートにお誘いするのに
下見をしておかなくてはと思い、
先月I嬢を誘って行ってきました。
場所は松屋町筋と本町通りの東南角です。
道路に面していますが、ご覧の通りの外観なので
一見すると何の店だかわかりません。
ここの特徴は客席の突き当たりには総ガラス貼りの実験室のような
ステンレス製のオープンキッチンがあり、
調理の一部始終を見ながら食事できる点です。
スクエアのアルミプレートの上に
ナフキンとメニューが。
全15品の少量多皿構成になっています。
スペイン&イタリア料理がベースです。
出てきた瞬間「こ、これは何ですか〜??」と言ってしまったのが
●軽い燻製のコロッケ
丸いガラスをぱかっと開けると燻製の煙がもわぁもわぁ〜っと。
ちょっぴりスモークの効いたかわゆいコロッケちゃんでした。
●前菜4種類は一皿に。
左端の牛蒡のカンノーロは牛蒡クリームが入っています。
●レモンとセロリのたねの軽いシャーベット
ほんとにふわっふわの軽い口当たりのシャーベットでした。
レモンの後にセロリのほのかな香りが残ります。
●カリカリのイカ墨
なんじゃこりゃ?的ビジュアルのイカ墨チップス。(笑)
これがまた美味しいんです。
●パセリ風味のキャベツのボールとマスの卵
このキャベルボールがサクッサクなんですよ。
どのように調理してるんでしょ?食感が楽しい一品。
●若竹の子のカルボナーラ
パスタの替わりに若竹を使っていますが、
味はしっかりカルボナーラです。
●コース料理に合わせてグラススパークリング、白ワイン×2種、
赤ワイン1種、食後酒がセットになったワインセットは¥3000と
超リーズナブル。どれも美味しかったです。^^
●パンもちっちゃくいて可愛いの☆
ぽってりしたガラスのキャンドルホルダーが温かさを感じます。
●金時人参・パルメザンチーズ・シェリービネガー
スープ代わりの一品です。
シェリービネガーの上に金時人参の泡、その横にはパルメザンチーズの
シャーベットが添えられています。ビネガーの味が濃くて
その他の味が分からなかったのが残念。
●白子の温かいフラン
白子の茶碗蒸しのような雰囲気の一品。
●カニと水菜、海老芋のソテー
海老芋ソテーの下にはカニがたっぷり。
●マッケローニ、鹿肉の煮込みのソース
ソースの鹿肉がとてもいい味出てました。
●鱈の蒸し焼き・凝縮した鱈のスープ
鱈&鱈の組み合わせでもしつこくありません。
●白インゲン豆としっとり火を入れたフォアグラ
絶妙な火加減のフォアグラにあっさりと香ばしい白いんげんの
スープが食べる直前に注がれます。
これはすごい組み合わせだと思いました。
●仔猪のロースト、長居産菊菜と野生クレソンのソース
猪肉と香り野菜が良く合います。
どれも一皿の量はかなり少なめなのですが、
少しずつ適度な間をおいて運ばれてくるので
最後のお肉の頃にはお腹いっぱいです。
デザートは2種。
●スパイシーなエアー、濃厚ミルクのジェラート、塩バターキャラメル
口に入れるとすっと消える軽い泡のスパイス香を
感じながらジェラートと塩バターキャラメルを一緒に食べると
これがすばらしいハーモニーです。
●バラの煙とアスティスプマンテ・木苺のスープ
上のグラスの中にバラを散らしたアスティスプマンテが入っており、
そのグラスを持ち上げると下の器からバラの香りが立ち上ってきます。
その香りを楽しみながらスプマンテを木苺のスープにかけて
混ぜ合わせていただくというとても素敵な演出のデザートでした。
●食後酒
手作りの果実酒の中から好きなものを選べます。
私はマダムおすすめの「渋柿酒」をセレクト。
飲んだ後にほんのり渋さが残るのが面白いです。
熟成したシェリーのような味でした。
食後の飲み物には砂糖、ざらめ、はちみつが添えられます。
香りの良いアールグレーで楽しかったコースは終了。
前評判通りそれぞれの料理の演出がとても楽しく、
味もどれも完成度が高いと思いました。
サービスはシェフのお母様が中心となってあたたかな
雰囲気を醸し出しており、とてもくつろぐことができました。
料理のクオリティの高さに比べると
内装は比較的カジュアルな感じでしたので
リストランテという堅苦しさはなく、
それがまたくつろいで料理を楽しめる要因になっている
のかもしれません。
私の希望としてはカトラリーをもう少しよいものに
してもらえるともっといいのではと思います。
最後にシェフが見送りに出てきてくださり、
そのときに「楽しんでいただけましたか?」と聞かれて、
迷わず「とても楽しませていただきました。」
と答える事ができました。
「美味しい」よりも先に「楽しい」という言葉が出てくる、
そんなお店です。
by izola
| 2006-02-03 13:51
| グルメ