ニンジン逃亡記/6

<モエレ沼公園/5>

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レストランが入っているガラスのピラミッドは
「HIDAMARI」という名前が付いています。





カラマツの林側から見た外観。
ピラミッドの中はアトリウムになっており、
ショーや講演会等ができるスペースになっています。
右下がレストランです。
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「あかりギャラリー」にはAKARIシリーズの大きな作品が展示されています。
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案内チラシが置かれた一角にもさりげなくAKARIが。
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外で遊びすぎてピラミッド内をゆっくり見学する
時間がなかったのが残念でしたが、
ほぼ半日、隅々まで公園内を散策することができて
大満足でした。^^


イサム・ノグチは自分の彫刻作品が投機や収集の
対象になってしまったり、
美術館の中の作品の一部として扱われる事を嫌い、
気に入った作品のほとんどを手放さずに手元に置いておきました。
そして自らの資金でイサム・ノグチ財団を設立して
それらの作品を置くにふさわしい環境も創っています。

それは自分の作品を後生大事に保管したいというエゴではなく、
芸術とは一部の特権階級だけが愉しむものではなく、
広く大衆に見て触れてそこから色んなものを感じてもらわなければ
芸術の存在する意味などないと考えていたからだそうです。


日本人の父とアメリカ人の母を持ち、
どちらの国にも本当の自分の居場所は無いと
感じ続けていたイサム・ノグチは、
芸術という名の遺伝子を、国ではなく大地に刻み込む事で
地球での永遠の居場所を得たのでしょうか。


モエレ沼公園の大地からは彼の存在と意思を
強く温かく感じる事ができました。

この公園は日本が世界に誇れる素晴らしい公園だと思います。
そしてここを最後まで完成させ、なおかつ無料開放している
札幌市は本当にすごいです。



*次回からようやくウインザー編です。(笑)
by izola | 2006-08-01 19:34 | トラベル(国内)

旅は心の宝石箱