2006年 11月 23日
紅葉逃亡記/2
美山荘に向かう前に市内に寄り道しました。
*写真は平安神宮前で紅葉していたドウダンツツジ。
まず初めに向かったのは平安神宮の横にある
小さなカフェ「ラ・ヴァチュール」。
80歳を超えるおばあちゃんが作る本場の味を再現した
タルトタタンが評判のお店です。
16個の林檎を使って作られるタルトタタンは
甘さの中に温かさを感じる優しい味でした。^^
クルミタルトも美味しいそうです。
次に向かったのはカフェから徒歩5分の細見美術館。
建築家大江匡氏の設計による3階建の私立美術館です。
美術館自体も興味があったのですが、
9月に京都国立近代美術館で催されていた
「プライス展」の流れを受けて開催されている
「江戸淋派 抱一・基一の粋」展も楽しみでした。
プライス展では伊藤若仲と共に鈴木基一の描く
草花の美しさに魅せられました。
1階の受付でチケットを購入し、チケット売り場の
奥にある展示会場に入ります。
この美術館は面白い構造になっており、
フロア毎の小さな会場を見学して奥に抜けると
建物の側面に階段があり、1階の次は半地階、
その次は地階と、上から下に向けて吹き抜けを降りながら
展示物を見学していくようになっています。
とても触り心地の良い木の手摺。
階段を降りながら明るい光が降り注ぐ吹き抜けを見上げると、
日本ではなく海外の美術館にいるような気分でした。
地階には大変魅力的な品揃えのミュージアムショップがあります。
ミュージアムショップマニアには嬉しい発見。
ミュージアムショップの横にはこちらも魅力的な
カフェがあり、ここでは結婚パーティーも開けるそう。
京都でミュージアム・ウエディングというのも素敵ですね。
カフェやミュージアムショップだけでも利用したいと思う美術館でした。
その次は修学院にある「詩仙堂」へ。
狩野探幽作の中国の詩仙三十六人の肖像と詩があることから、
詩仙堂と呼ばれるようになったこの山荘は
季節毎に美しい表情を見せる庭を持っています。
この時はまだ少し紅葉が早かったですが
たくさんの観光客で賑わっていました。
コロコロに刈り込まれたツゲが可愛い。
詩仙堂のすぐ近くにある「曼珠院門跡」にも足を伸ばしました。
水の流れを表した白砂の中にひときわ大きく
伸びやかに見えるのは樹齢400年の五葉松。
これは鶴を表現しているそう。
遠州好みの枯山水庭園は紅葉の名所。
詩仙堂と同じくこちらも少し紅葉が早かったです。
庭はまだでしたが門前では美しく色付いた紅葉が見れました。
門前の弁天茶屋できのこ蕎麦をいただいた後は
美山荘目指してひた走ります。
by izola
| 2006-11-23 21:35
| 京都/奈良