重森三玲庭園美術館

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「永遠のモダン」

東福寺方丈庭園で彼の作品を目にした時に
初めてその言葉の意味の深さを体感しました。






吉田神社のすぐそばにある三玲の旧宅を
美術館として解放した「重森三玲庭園美術館」
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画家を目指しながらも志半ばで挫折し、
その後独学で昭和を代表する作庭家となった三玲。

その名はフランスの画家
ジャン・フランソワ・ミレーにちなんで改名したもの。
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東福寺方丈庭園を見た時は
彼が画家を目指していたとは知りませんでしたが、
その後何度も彼の作品を見るうちに
そこからピカソやゴッホのような絵画的な
印象を受けるようになりました。
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「モダン」=「今、流行っている新しいもの」
と思いがちですが、彼の庭を見るとその考えが
間違いである事に気付かされます。
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簡潔でありながら大胆なフォルムとレイアウトで
力強く構成された庭は、単なる庭ではなく
まるで何かのメッセージを発するモダンアート。
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通常、枯山水の庭を目にすると
心が穏やかになる筈なのですが
三玲の庭は見る者の心を踊らせます。
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「モダン」とは
いつの時代にも新鮮さを失わない本質的なものであること。
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ここには茶の湯、生け花にも通じていた三玲が
自ら設計して建てさせた二つの茶席
無字庵/昭和28年、好刻庵/昭和44年もあります。
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*こちらの美術館は完全予約制ですので
必ず予約してから訪れてください。
三玲氏のお孫さんが案内してくださいます。^^

*彼の経歴をもっと知りたい方はこちらをどうぞ。
by izola | 2008-01-19 19:34 | 京都/奈良

旅は心の宝石箱