大阪市立東洋陶磁美術館



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事務所から自転車で行ける距離にも関わらず
なかなか足を運ぶタイミングがなかった
大阪市立東洋陶磁美術館

連休中にふらりと見に行きました。






この日は雲一つない秋晴れ。


現在中之島周辺では「水都大阪2009」という地域活性イベントが開催中。
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美術館の手前にある中之島公会堂を覗いてみました。

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大正期ネオルネッサンス様式の建物は
岡田信一郎氏の原案に辰野金吾氏と片岡安氏が
手を加えて設計され、大正7年(1918)に竣工。 

辰野金吾氏と言えば東京駅舎や奈良ホテル等の
建築家としても有名です。

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館内は大正時代の面影を残すノスタルジックな空間。

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そんなホールになんと、あの道頓堀から引き上げられた
カーネルおじさんがいらっしゃいました!

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近くで見ると・・・うーん・・・ちとコワイかも。。。笑。







東洋陶磁美術館は中之島公会堂の真向かい。

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安宅英一氏が社業の傍ら収集した東洋陶磁のコレクションを
住友グループが引き継ぎ、1982年に開館。

高麗・李氏朝鮮時代の朝鮮陶磁、中国陶磁を中心に
日本陶器を含めた約2700点が収蔵されているそうです。

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館内は外の喧噪が嘘のようなひっそりと静かな空間で
森の中で見つけた大樹の木陰に入ったような穏やかさ。

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美術館としての規模は小さいですが
国別に工夫されたレイアウトの展示室では
世界的にも評価の高い東洋陶磁器の逸品を見る事が出来ます。

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コレクションの中にきらびやかなものは一つもありません。

でも、それぞれの作品のふっくらとおおらかな曲線や
滑らかな陶磁器の肌合い、素朴の中に感じる力強さや洗練は
見ているとそれだけですぅっと心が和やかに。。。


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2階には展示ケースの一部には天窓から自然光を
とりこんだ「自然採光室」があり、
陶磁器本来の色合いを鑑賞することができます。

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ここはわざわざ足を運ぶ美術館、というよりも
季節毎に散歩のついでにふと立ち寄ってみる、
という訪ね方が一番似合う気がします。
by izola | 2009-09-26 15:03 | 美術館(国内)

旅は心の宝石箱