俵屋/'09 皐月(1)


<楓の間>


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いよいよこれから秋も深まっていくという時期。
なのに何故か季節に逆らって
春にhiyoko姉さんと訪れた俵屋記事を。。。






いつもは長々と書く俵屋レポですが、
今回はすでに姉さんが詳細を記事にしてくださっているので
写真を整理する意味でさらりと紹介していきます。





正月以外は前を通りかかるだけで足を踏み入れた事が
なかった俵屋旅館。

この時期はどんな室礼を見る事ができるのか
ワクワクしながら門をくぐりました。


入口の足元には八角蓮、玄関の手前には大好きな双葉葵。
訪れたのはちょうど葵祭りの時期でした。

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玄関を上がると目の前には江戸初期の風俗屏風。

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入口に幕はなく玄関に餅花もないので
正月の華やかさはありませんがその分静かで厳かな佇まい。


その他のしつらいは以下。

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今回初めて新館のお部屋です。

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階段を上がって右奥へ。

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2階の平面図。
吉村順三設計の新館は1965年竣工。

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廊下。

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突き当たりのひとつ手前のお部屋が「楓の間」。

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中に入ると八畳の本間に三畳ほどの小さな次の間。
俵屋のカテゴリーの中では一番小さな部屋のひとつ。

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次の間から本間を見る。

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名前の通り、楓の眺めが素晴らしい部屋は
ゆっくり外の景色を楽しめるように小さな庭座が設えてあります。

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狭いコーナーにすっぽり嵌まり込んで
雨露に光る青葉を眺めているとそれだけで幸せ。

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館内を含めてこういうさりげなく気の利いた空間が随所に
あるところに俵屋の遊び心とセンス、ゲストへの配慮を感じます。






部屋を一通り見渡したところでお楽しみのわらび餅。
ほよほよと柔らかな食感と甘さは何度食べても感動♪

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少し気持ちが落ち着いてきたところで更にじっくりお部屋見学。


床の間の掛け軸は上村松園の時雨傘、
小さく活けられた花は紫陽花と都わすれ。
どちらもこの時期にぴったりの室礼。

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いつものようにあんなとこもこんなとこも
細部までキョロキョロ見ちゃいます。

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クローゼット。

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イカットが掛けけられた箱は冷蔵庫。

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とってもコンパクトなお風呂と洗面所。

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部屋によってレイアウトは様々ですが
どの部屋もそれぞれの間取りと眺めを活かした
清潔で心地良い空間である点は共通しているように感じます。^^




*姉さんの記事はコチラ♪↓
<その1> <その2> <その3>
by izola | 2009-10-04 17:05 | 俵屋旅館

旅は心の宝石箱