草喰なかひがし/'10 March


b0035734_18343442.jpg



昨春のかしまし旅の際に初めて訪問した
『草喰なかひがし』

その後、秋のかしまし三姉妹で再訪する事が出来ました。
秋記事はまだまとめられていません。汗。^^;;

そして先週半ば、
信ちゃんの一週間遅れの誕生日のお祝いに三度目の訪問。
ちょうど前記事で春ネタを更新したところなので
季節に合わせてこちらから先にアップさせていただきます。^^






この日は早々に仕事を切り上げ、阪急河原町で
信ちゃんと待ち合せて暖簾がかかる前にお店に到着。

b0035734_18345630.jpg


店内は季節柄、雛祭にちなんだ室礼。

b0035734_1835152.jpg


見ているだけで背筋が伸びるような美しい調理場。

b0035734_18351328.jpg


ゲストが揃ったところで春の献立がスタート。
平日のこの日もしっかり満席です。





八寸が盛られているのは雛の時期にちなんで二枚の蛤を象った器。

b0035734_18352899.jpg


彩り良い八寸の中身は蛤のおこわにドライ金柑と土筆を乗せたもの、
葱を鹿肉と海苔で巻いて炭火で炙ったもの、
飯蛸、大和芋に一寸豆を入れて芽吹きをイメージしたもの、
椿の形に巻いた千枚漬けなどなど、
見た目も味も春の始まりに相応しい盛り合わせ。

b0035734_18355354.jpg


三寒四温をイメージした白和えは
豆腐は残雪、こんにゃくは薄氷、椎茸は土をあらわし
その中から蕗の薹が芽吹いています。
上にあしらわれた花びらは梅の種に色をつけたもの。
蕗の薹の苦みが春の訪れを感じさせてくれます。

b0035734_18354537.jpg


白味噌椀は橡餅と冬越しのかぶらに
芹の刻んだものを散らして。

b0035734_18361086.jpg


続いて姫マスに酸葉を乗せて杉板焼きにしたものに
乾燥した堀川牛蒡と鯉の鱗と山椒の佃煮、
からすみを酒粕で巻いて蜂蜜を塗って焼いたものが
添えられた酒飲みに嬉しい一品。

b0035734_18361822.jpg


鯉の鱗の佃煮がカリカリで驚きの美味しさでした!

b0035734_18362819.jpg


お造りは鯉の洗い、皮の湯引きに煮こごり、ウド、辛味大根、
蒲公英の葉と山葵菜を添えて。
ハラリと乗せられたかぶらの葉を乾燥させたものは
噛みしめると海藻の味がします。

b0035734_18363940.jpg


次に出された漆椀の蓋にはすぅっと真横に一筋のラインが。
この緑の線はこれから始まる春の幕開けを表現しているそう。

b0035734_18365223.jpg


そう聞いてから蓋を返すと裏には可愛い土筆ちゃん♪
漆椀の蓋にはいつもワクワクする季節の演出があります。

b0035734_183738.jpg


椀の中身は若狭グジ。グジは大好きな魚。
清らかで味わい深い出汁が五臓六腑に沁み渡ります。

b0035734_1837543.jpg


鯖のなれ寿司に金時人参のジャムを添えた一品。

b0035734_18371763.jpg






ここで一瞬カウンターの中が慌ただしい空気に。

b0035734_1838252.jpg


湯気の吹き出す土鍋から手早くよそってゲストに配られるのは
なかひがし名物のご飯の煮えばな。

お米がご飯に変わる瞬間の白米の歯応えと香りを楽しみます。

b0035734_18373011.jpg



炊き合わせは若竹煮。

b0035734_18382893.jpg


エグ味の一切無い甘い筍としゃっきり若布の黄金コンビに
蓮根を摺って揚げた団子が加わり最高のトリオとなりました。

b0035734_18383988.jpg


炭火でほっくり香ばしく焼かれた琵琶湖の諸子は
クレソンのペーストとともに。

b0035734_1839210.jpg


子持ちの諸子は淡白な味で骨も柔らかく、
コイ科魚類で最も美味な魚と言われているそうです。

b0035734_18391333.jpg


干し蕨と畑菜のお浸し。

b0035734_18391961.jpg


ブロッコリー、蕪、分葱、大根にすぐきを合わせておろしたもの、
ツタンカーメンという豆を使った五目豆、
漬け物盛り合わせが出てコースはいよいよクライマックスに突入。

b0035734_18392989.jpg


なかひがしのメインディッシュ、鰯の丸干しが登場。

b0035734_18395177.jpg


艶やかに炊き上げられた白ご飯といただきます♪

b0035734_18395315.jpg


ご主人曰く、フランス産(パリパリ)のお焦げも勿論おかわり。笑。

b0035734_1840466.jpg


食後のお茶は京番茶。

b0035734_18402172.jpg


デザートは朝摘み苺にきなこのジェラート、柑橘類。

b0035734_18402446.jpg


締めくくりは水出しコーヒーと金平糖、チーズの元祖「蘇」。

b0035734_184042100.jpg



目で、舌で、鼻で、心で、
春の始まりの歓びを全身で感じた一夜でした。
Commented by hiyoko at 2010-03-25 00:59 x
うーーーん。(← 悶絶してる)
春の献立、美味しそう。
やっぱりお料理が華やいで見える~。
あぁ、やっぱり行きたいわ~。(笑)
Commented by アーモンド at 2010-03-25 11:05 x
信ちゃまのお誕生日おめでとうございます。
なかひがしでお誕生祝いなんてIzolaさん、なんて親孝行なの!
ツタンカーメンの豆、そういえば去年植えてました。ツタンカーメンのお墓からでてきた豆を学者が育てて広まった豆らしいですね。古代の味がしたような気がしました。おいしかったです。
京都といえば、家庭画報4月号から俵屋の当主 佐藤年さんの「俵屋相伝」という連載ものがはじまりましたよ。^^
俵屋の客迎えのしつらいとか料理などのエッセイです。
しつらいの写真が、どアップで堪能できました。
次号も楽しみです。ぜひ、ぜひ。
Commented by izola at 2010-03-25 20:49
>hiyoko姉さん、続けて有難うございます♪
春は摘み草料理本領発揮の季節ですから
ここも美山荘も一番いい時期でしょうね。
一品一品に芽吹きの春を感じて
目にも舌にも楽しい時間でした。

予約頑張りますから来年は是非春にお越しくださいませ〜♡
Commented by izola at 2010-03-25 20:53
>アーモンドさん、有難うございます!
優しいお祝いのお言葉、母にしっかり伝えておきますね。^^

いつもはご飯を作ってもらうばかりなので
誕生日のお祝いくらいは好きなものを食べてもらいたいな〜と。
普段は親不孝ばっかりしてます。笑。

ツタンカーメン豆はしっかりした歯応えで美味しいですね。
さすが古代の味。

家庭画報の俵屋の連載はまだ見ていないので、早速
取り寄せて拝見いたします〜♪
いつも色んな情報を有難うございます。

お正月の俵屋記事も早くアップしなければと焦っております。
笑。
Commented by まっつん at 2010-03-26 15:00 x
izolaさんこんにちは♪
信おかんさまのお誕生日、おめでとうございます♪
お献立、春爛漫ですねえ。
春の和食は、何というか大地のエネルギーをもらう感じがして大好きです。
それにしても、ご飯の煮えばな…なんて初めて知りました。
間を読むのが大変そうですね。我々には聞こえないスイッチ、板さんには
聞こえているのでしょうね!

うーん、和食に飢えている今の私にはまた目に毒でした…もとい、
目の保養、いやいや目からヨダレまで出そうでした。
やっぱ和食サイコー!
Commented by izola at 2010-03-26 21:08
>まっつんさん、こんばんは&有難うございます。^^
なかひがしも美山荘もやっぱり春の料理が最高です♪
おっしゃるように大地のエネルギーをビシバシ
もらう事が出来ます。

煮えばなご飯は私もここで初めていただきました。
お米の香りと歯応えが最高です♪
これが出る瞬間は厨房内の空気がガラッと変わりますから
やはりタイミングを見極めるのは難しいのでしょうね。

まっつんさんはキューバではどんなご飯を食べたんでしょ?
私的にはそちらの方が興味津々です〜。
海外に行くと尚更和食サイコ−!って思いますよね。
しばらくは日本で和食を堪能してください。^^
by izola | 2010-03-23 21:42 | 京都/奈良 | Comments(6)