2014年 08月 05日
祇園祭2014/前祭(1)
今年は祇園祭にとって大きな節目の年でした。
1つ目は1864年の禁門の変で焼失して以来、休み鉾だった
大船鉾(おおふねほこ)が150年ぶりに復興したこと。
もう1つは49年前に7/17に統一されてしまった山鉾巡行が本来の形である
7/17前祭(さきまつり)23基、7/24後祭(あとまつり)10基の2回の
巡行日程に戻ったこと。
詳しくはこちらをどうぞ↓↓↓
*祇園祭山鉾連合会 平成26年度ご案内
ということで、今年も一観光客として前祭と後祭を楽しんできました。
前祭と後祭の巡行案内はこちらをどうぞ↓↓↓
*KYOTOdesign 山鉾巡行案内
雨予報だった天気も快晴に恵まれて、まずは長刀鉾からスタート。
美しい懸装品を纏った鉾。
前祭の先陣を切って巡行するくじ取らずの一番鉾だけあって、
長刀鉾の威風堂々とした姿はやはり別格の迫力です。
孟宗山
こちらは「鉾」に比べると規模の小さい「山」。
鉾と山の見分け方は「鉾」は屋根の上に細長い真木が立っていて
「山」はご神体の後ろに真松が立っているところ。
*船鉾、綾傘鉾、四条傘鉾は鉾でも真木を持っていません。
各山鉾の規模や形状は実に様々で、それぞれに歴史や由来や物語があるので
それらを知ってから巡るとまた違う観点で見学出来て興味深いと思います。
・・・なんて言いながら、私も未だに知らないことだらけですが。^^;
各山鉾の簡単な紹介はこちらをどうぞ↓
*祇園祭山鉾連合会 山鉾一覧
くじ改めで今年の山一番を引いた占出山。
こちらは安産の山。
占出山の巡行順が早い年はお産が軽いそうです。
ちょうど今夏出産予定の知人がいたので安産守を買って送りました。^^
会所内には巡行時に山鉾に着ける新旧の懸装品が展示されています。
これも見所のひとつ。
そしてもうひとつのお楽しみが各山鉾町オリジナルの粽や手拭いや
置物やお菓子類。
占出山には故事と別名「鮎釣山」にちなんで祇園祭限定パッケージで
販売される大極殿の「吉兆あゆ」があります。
これがとっても美味しいんです♡
*祇園祭時期以外は通常パッケージで若あゆとして販売しています。
山伏山では厄除けの茅の輪くぐりが出来ると聞いて早めに来ました。
会所の上に飾られた山伏のご神体。
こちらの懸装品も見事。
龍のモチーフはあちこちで見られました。
懸装品を拝見したら会所の奥で無病息災を願って茅の輪くぐり。
こちらの茅の輪には茅の葉ではなく宮城県岩沼市の竹駒神社のご神田の
稲穂が使われています。
菊水鉾は不老長寿と商売繁盛の鉾。
我が社の粽はこちらのもの。
粽を買うと鉾内が見学出来ます。
過去に何度か見たので今年は登らず。
全33基中、最も大きく最もエレガントな月鉾。
屋根裏の金地彩色草花図は円山応挙作。
伯牙山は別名「琴破山」。
中国の琴の名人、伯牙が友人の死を嘆いて琴の弦を断ったという
故事からついた別名です。
巡行時のご神体も斧を手にした伯牙と琴が飾られます。
そんな伯牙山の向かいにあるのが国の重要文化財杉本家。
通常は非公開ですが、毎年この時期は特別公開で一般でも屏風飾りを
見る事が出来ます。(有料)
今年杉本家で公開された屏風は俵屋宗達の「秋草屏風図」。
美しく保存された京町屋建築と季節を感じる室礼と共にじっくり
堪能させていただきました。
綾傘鉾は山鉾の中でも珍しい傘の形をした鉾。
この形状は現在の山鉾の形態が完成する以前の古い形だそうです。
青空の下で楽しそうに舞う天女。
綾傘鉾は巡行時に演じられる「棒振り囃子」が有名。
目隠しをして棒をぐるぐる振り回すお囃子はなかなか見応えあります。
白楽天山は学問成就の山。
細い路地の中に忽然と現われる山鉾たち。
最初に見た時はすごい違和感でしたが、今ではすっかり見慣れて
この風景を見ないと夏が来ない気がします。
船鉾。
今年復興した大船鉾と船鉾とは深い繋がりがあります。
船鉾は神功皇后が海戦に出た際の出陣の鉾、大船鉾は海戦に勝利して
戻る際の凱旋の鉾という役割を担い、船鉾は前祭のしんがりを、
大船鉾は後祭のしんがりを務めたそうです。
船鉾の向かいにある京都市指定有形文化財長江家の屏風飾りも見学しました。
長江家も杉本家ともども京町家の佇まいを今に残す貴重な住宅です。
この日は呆れるほどの快晴で昼から歩き回って汗だくで体力も限界に
なってきたのでここからはさらさら〜っと見学。^^;;;;;
鶏鉾
郭巨山
四条傘鉾
蟷螂山
ヘロヘロになりながらなんとかドッグカフェに辿り着く。。。
可愛いツッチーと・・・
tokuちゃん特製ケーキであっという間に元気復活♡
これにて初日の山鉾巡りは終了〜
(遠くに見えるのは放下鉾)
by izola
| 2014-08-05 20:04
| 京都/奈良