コートダジュールの宝石/11

<マントン/Menton>

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今回の旅で私が訪れたのは上の赤丸印の街や村と
+サン・レモ(地図に載っていませんがイタリアになります。)

モナコを拠点として毎日1~2箇所の村巡りをしましたが
遠い村でもバスで1時間半ほどなので、そんなに疲れる事なく
ゆっくりと見て回る事ができました。

コートダジュールの村巡りをする際にはニース又はモナコを
拠点とするとどこへ行くのも便利だと思います。
また、それぞれの村には魅力的な宿やホテルがありますので、
車で廻れる方はそういった宿を少しずつ泊まり歩くと
素晴らしい滞在になると思います。




二日目の午後にはジャン・コクトーゆかりの街、
マントンに行きました。

マントンはモナコから車で30分ほどのイタリア寄りの街です。
ここで有名なのは「コクトー美術館」と市庁舎の「結婚の間」。

まずは海沿いにあるコクトー美術館へ。
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地中海を望む素晴らしい立地のこの建物は17世紀の城塞。
コクトーがマントン市長に依頼し、自ら手がけた美術館です。
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ですが、開館したのは友人エディット・ピアフの訃報を耳にした
コクトーがショックのあまり心臓発作で亡くなった数ヶ月後だそう。
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通りの名前は「太陽通り」でしょうか。
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美術館の入り口という感じではありませんよね。
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偶然置いてあった自転車がよく似合います。
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近づくと壁面には小石をはめこんだモザイク画が。
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ひと目でコクトーとわかるデザイン。
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近寄るとこんな感じです。
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撮影禁止だったので中の写真は撮れませんでしたが
1階は小さな受付と売店があり、受付の横にはタペストリーの大作、
足元は壁面と同じように小石のモザイク画と壁には数点のデッサン。

そして階段を上がると2階にはパステル画、陶器などと共に
マントン市庁舎にある結婚の間に描いた絵のデッサンが展示されています。

あっけないほど小さくて、10〜15人も入ればいっぱいな感じですが
コクトーの想いが伝わるような美術館でした。


次は美術館で下絵を見た市庁舎の「結婚の間」へ向かいます。
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こちらも同じく内部は撮影禁止でしたので、気になる方は
上をクリックして見て下さい。

ここは1957〜58にかけて壁画から家具からカーテン、
ラグ等内装の全てをコクトーが手がけた空間。
実際に見ると写真よりももっともっと派手で驚きます。

黒大理石の床に赤いビロードのカーテンに椅子、
そしてバージンロードにはヒョウ柄のラグが
敷き詰められていて、まるで舞台装飾です。

壁画は正面には新郎新婦を描き、天井と左面は
ギリシャ神話をモチーフに、
右面は古いしきたりによる村の婚礼風景を描いています。

全体を一言でいうととてもアヴァンギャルドなデザイン。
市役所の中にこんな空間を作れるという発想がすごいです。

神聖な・・・というイメージからはかけ離れていますが
ここで式を挙げたらとても思い出に残るでしょうね。


街の雑貨屋にもコクトーデザインはありました。
コクトーを知らない方でもこんなお皿や絵は目にした
事があるのでは?
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市庁舎を出た後は旧市街をぶらぶら散策です。
どこでもチェックしてしまう市場。
ここはどちらかというと地元の人向けな品揃えでした。
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小さな街でも大抵メリーゴーラウンドがあります。^^
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これはいかにも南仏チックなお土産ですが
やっぱり色使いが可愛い☆
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大変長くなり、申し訳ありませんでした。m(_ _)m

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<コクトー美術館>

開館時間 10-12:00 14-18:00
休館日    火・祝
入館料    3ユーロ


<マントン市庁舎/結婚の間>

開館時間 8:30-12:30 13:30-17:00
休館日    土・日・祝
入場料    1.5ユーロ

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*次回は今週末に行われるモナコGPを前に、
F1コースを現場写真付きでご案内します。^^
Commented by riccaland at 2006-05-26 01:47
ずいぶん、いろんなところに足を延ばされたんですね!
バスで1時間半の旅も、小さな美術館を観てまわるのも、楽しそうですね♪
ヨーロッパの電車やバスの旅、憧れます♪
ジャン・コクトーを知らなかった私ですが、確かに、この絵を見たことはある気がします。
小石をはめこんだモザイク画、いいですねぇ。けっこう好きかも。
Commented by eieie at 2006-05-26 15:31 x
izolaさま
はじめまして!毎日ひそかに(笑)読ませて頂いていましたが、
コクトーと聞いて思わずコメント残してしまいましたー。
私、国文科なのに卒論でコクトーを扱いたい!と教授を困らせたほどの
コクトー好きなんです(苦笑)
なのでコクトー美術館は私の憧れの聖地!
その息吹を感じられたizolaさまがとーーーっても羨ましいです☆
Commented by izola at 2006-05-26 19:13
>riccaさん、こうして振り返ると色んな所に行ったなぁと思いますが
向こうでは毎日遠足気分で楽しんでました。(笑)
私が一番好きな移動手段はヨーロッパを鉄道で移動すること
なんです。地続きで色んな国に行けると思うとそれだけで
わくわくするんです。riccaさんにもぜひ味わってもらいたいです。

コクトーは日本でも好きな人が多いので、知らなくても絵を
見た覚えはあるんじゃないかと思います。
モザイク可愛いでしょ。^^
Commented by izola at 2006-05-26 19:21
>eieieさん、はじめまして&コメントありがとうございます☆
これからは密かにと言わずにお越しくださいませ。^^
コクトー、いいですよね〜。
マチスと同様昔から好きで、今回この美術館に行くのも
とても楽しみにしてました。
驚く程小さな美術館ですが、コクトーの想いが凝縮したような
素敵な所でした。
いつかぜひ、コクトーの息吹を感じに行って下さいね!
Commented by milky mam at 2006-05-26 20:09 x
コクトーと言えば、インクブルーでなぐりがきした落書きのような、お洒落な絵をたくさん京都のギャラリーで見たのを思い出しました
 こんなところに、ミュージアムがあったのですね
お洒落と言うには、孤高の・・という感じが強いですね
 ちょっと感動しました
Commented by izola at 2006-05-27 01:09
>milkyさん、コクトーのデッサンはあちこちで目にする
事ができますよね。うちの玄関にもインクブルーの
デッサンが飾ってあります。^^
この美術館はもともと城塞だったので、確かに外観は
孤高の・・というイメージですよね。
雨の日なんかだと怖い印象かもしれません。
でも中は狭いながらもコクトーの芸術愛がぎゅっと詰まった
温かい空間でした。^^
窓の隙間から見える地中海の青がとても綺麗でした。
Commented by malice-k at 2006-05-27 12:05 x
小石のモザイク・・・見てみたい!!
すごくステキな美術館ですね。
コクトーの作品ってしばらく見てないなぁと思い
懐かしい展覧会の画集を出してみたら15年以上も前でした。
今作品を見たら、また違う感想を持つのかも。
またいきたい土地ができてしまった・・・。
Commented by izola at 2006-05-28 01:06
>Kちゃん、小石のモザイクはコクトーがひとつひとつに
思いを込めて嵌め込んでいったのかなぁ・・なんて想像して
しまいます。大きな美術館では決して感じる事が出来ない
アーティストの体温を間近に感じる事ができるような
そんな素敵な美術館です。
新婚旅行で訪ねてみてはいかが!?
by izola | 2006-05-25 18:26 | コートダジュール2006 | Comments(8)