歌舞伎と天麩羅

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昨日の京都は花見の時期かと
勘違いする程のあたたかな一日でした。





H様からいただいた招待状を持って
訪れたのは久しぶりの「京都 南座」

劇場前には粋に着物を着こなした外人さんが↓
いらっしゃいました。^^
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ここ南座は、元和年間に公許されて以来、
明治、大正の改装と昭和という時代を経て
平成3年に外観はそのままに内部を全面改装して
現在の形になったそうです。
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この日の演目は中村橋之助主演の三月花形歌舞伎
通し狂言「霧太郎天狗酒盛」

ストーリー自体は単純な内容でしたが、
華やかな舞台セットや途中のどんでんの様子、
歌舞伎ならではの台詞まわしや見栄の切り方、
艶やかな衣装にアクロバティックな宙乗りなどなど
見どころ満載で、歌舞伎に全く詳しくない私でも
楽しく観ることができました。

出演した役者の中では主演の橋之助よりも
遊女役の七之助が郡を抜いて素晴らしかったです。
世界遺産のナレーションでお馴染みの勘太郎くんも
まだまだ貫禄はないけど頑張ってるなーと微笑ましかったです。
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久々のジャパニーズオペラに感動した後は
足早に四条大橋を渡り、錦市場を通り抜けて
御幸町をグングン歩いて三条方面へ。

この日予約していたのは俵屋旅館が
経営する天ぷら懐石のお店「点邑」

佐藤年さんが、俵屋に連泊するゲストが
食事に飽きないようにという気遣いから
生まれたお店だそうです。
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以前は1階が「ギャラリー遊形」でしたが、
現在ギャラリーは旅館にすぐ近くに移転していて
ここはショーウインドーのようになっています。
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奥のらせん階段を上がったら点邑。
2階はカウンター、3階は座敷席になっています。
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今回はカウンター席でいただきました。
カウンターはわずか10席。とても小さな空間です。
でもそのおかげでゲストは目の前で揚げられる
天ぷらを熱々でいただくことができます。

この日お願いした「天ぷら懐石コース」は
前菜3品+天ぷら+御飯+デザートという構成。

まずはビールを。錫のコップで飲むビールは
心なしか美味しく感じます。
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一品目は「すっぽん茶碗蒸し」でしたが
写真がボケボケでした。

ニ品目は「平目のお造り」。
ねっとりとした身と歯ごたえのあるエンガワが美味。
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三品目は・・・
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百合根と鴨まんじゅう。
たっぷりの餡とからめると幸せ。
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お次は天ぷらのセッティングとして
塩、山椒、すだち、大根おろし、出汁が用意されます。
天ぷらは断然「塩」派なので、出汁はちょこっとしか使わず。
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まずは車海老からスタート。
小さいながらも甘味と香りと食感が素晴らしい。
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からりと揚げられた殻は「かっぱえびせん」の味。(笑)
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しっかり甘さを引出した玉葱。
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白魚を大葉で巻いたもの。
ふわっとした白魚の食感と大葉の香りが絶妙。
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ビールの次は俵屋オリジナルの冷酒を。
すっきりと品があり、料理の邪魔をしないお酒です。
酒器は旅館でも同じ物が使われていました。
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粟と蓬の生麩はもっちり。
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どんぐりのような小さな天ぷらは「ふきのとう」。
今年は出るのが早いので何度か口にしましたが
この香りと苦味に出逢うと春を実感します。
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たっぷりの雲丹を海苔で包んだもの。
こちらも大変美味しかったです。
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直径10cm程の大きな椎茸はじっくり
揚げられていました。
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このヒョロリとした食材はなんでしょう?
・・・答えは「穴子の骨」です。
骨もちゃんと穴子の味がするのです。
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締めは骨の本体の穴子。
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御飯は「ミニ天丼」「天茶漬け」「白御飯」
から選べます。天茶にしました。
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デザートは苺とグレープフルーツのジュレがけ。
ほんのりミントの香りのするジュレと
フルーツが良く合い、食事の締めくくりにぴったりでした。
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カウンター全景。
ここもまた俵屋と同様に華美な演出は全くなく、
内装や家具も器も一見高価なものには見えません。
でも不思議と心地よい空間です。
そしてお店全体に漂う品の良さやあたたかなサービスには
宿と共通する空気を感じます。
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カウンターの隅には都忘れがさりげなく。
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素材、天麩羅の加減、量、空気・・・
全てが私にとって理想に近い天ぷら店に出会えました。


*コースのボリュームは女性には程よい量ですが、
男性には若干物足りないかもしれません。
コースメニューは他にもあります。

*先月の昼にも利用しましたが、一品目のすっぽん茶碗蒸しと
最後のデザートは夜と同じ品でしたので、
ランチの天ぷらコースはとてもお徳だと思います。

*観劇の後で入店したのが遅く、
入れ違いで貸し切り状態になったので
お店に了承を得てから写真を撮らせいただきました。
Commented by j_mcrorie at 2007-03-06 05:33
アナゴの骨、いいなあ~。骨だけどアナゴの味がするんですね。
本体よりも、そっちのほうが気になってしまいました。
歌舞伎干渉の後、日本酒とてんぷらで一杯。
粋ですね! 大人の女って感じです~♡
by cocoj
Commented by まっつん at 2007-03-06 16:13 x
こんにちは!
いいなあ~歌舞伎ですかあ。
七之助くんは色々ありましたが頑張っているのですねー。
お兄ちゃん、世界遺産のナレーションは声が高すぎてイマイチ合わない気が…(故に、世界遺産を見なくなってしまいした^^;)
貫禄がつくのはまだまだ先でしょうか?(笑)

天麩羅もなぁんて美味しそうなんでしょう。
この時期になると、山菜の天麩羅がモーレツに食べたくなります!
ふきのとうとかタラの芽とかうどとか、生命力にあふれててパワーをもらえますよね。
天麩羅屋さんにも久しく行ってないなあ。
あー、こうして皆さんのブログを見てまわっていると、自分がいったい何を食べたいのか段々分からなくなってきます(笑)
できる事なら、10枚の舌と10個の胃袋が欲しい!(って食い意地張り過ぎです^^;)
Commented by hiyoko at 2007-03-06 19:53 x
うう、久しく天ぷらを食べていない。。。ということに気がつきました。
口の中が天ぷら食べたさで涎が出てきました。
どれもおいしそう~。
さすがに器も品が良くて素敵。
こどもには来て欲しくないいい感じのお店ですね。
Commented by もたろう at 2007-03-07 15:48 x
西では麩の天ぷらって普通なのでしょうか?
江戸前のお店では食べたことがありませんが、東京の一宝で
初めていただいてもっちりとしたおいしさにクセになりそうでした。
Commented by pachi120 at 2007-03-08 16:12
たっだいま〜、帰ってきたよーん☆
飲茶に飽きた所にすごくおいしそうな天ぷら画像が! 眼福やわ〜♡ 
穴子の骨の形がかわいい!食べるのは本体の方がいいけどね(笑)

一度歌舞伎とか見に行ってみたいんだよねー。できるなら着物で鑑賞したい。
そんな事を言いながら今週は宝塚見に行ってくるわ。
あれはジャパニーズミュージカルになるのかなぁ?(笑)
Commented by izola at 2007-03-08 17:51
>cocojさん、穴子の骨は初体験でしたがサクサクで
美味しかったですよ!もちろん本体も。^^
歌舞伎と天ぷらって粋な組合わせですよね。
偶然招待券がいただけてラッキーでした。
これでさらっと着物でも着こなせたら本当の大人の女!
なんでしょうねぇ。(私には無理ですが。^^;)
Commented by izola at 2007-03-08 18:39
>まっつんさん、こんばんは。^^
七之助ほんとに良かったですよ〜。
彼は顔立ちといい声質といい女形が適役ですね。
勘太郎くんの世界遺産ナレは当初は声が若すぎて
物足りない感じでしたが、最近は聞き慣れてきたせいか
結構気に入ってます。^^
歌舞伎ではもっと年を重ねたら味のある役者さんになるのでしょうね。

私も久々に天婦羅専門のお店に行きましたが
揚げたてをいただけるというだけでも幸せですよねぇ。
なおかつ山菜やその季節の旬のものを美味しく味わえる
というのは日本人でよかったなーと思う瞬間です。^^

私も皆さんのブログを拝見してると何処に行きたいのか
何を食べたいのかわからなくなる時多々あります。(笑)
10枚の舌と10個の胃袋、どこかに売ってないですかねぇ?
Commented by izola at 2007-03-08 18:47
>hiyokoさん、私も久しぶりの天婦羅で大満足でした〜。
天婦羅の好みって人によって様々だと思うのですが、
ここのはサクッと軽くて素材の味がよく活きていて
素材も調理も一切妥協なし、でも雰囲気やサービスは
あくまでも柔らかく・・・といったあたりが
さすが俵屋さん、と感服いたしました☆
おこちゃまにはもったいないお店です。
Commented by izola at 2007-03-08 19:03
>もたろうさん、こちらでは生麩や生湯葉は料理の中で
よく使われますよ。土地柄でしょうね。^^
たしかこの間紹介した串揚げ店でも出たような?

↑の天婦羅では粟とヨモギの生麩が使われていましたが
独特のもっちり感とふんわり漂う香りが良かったです☆
Commented by izola at 2007-03-08 19:10
>pachiちゃん、おかえり〜♡
飲茶&スイーツ満喫旅ウラヤマシイ!
でもこの天婦羅も素敵でしょ。
穴子の骨はくるっと結んであるあたりも可愛いかった。

pachiちゃんはよく着物で京都に行ったりしてるから
機会があればぜひ着物で歌舞伎観劇してね。
着物で観てる人もたくさんいたけど、やっぱりいいよねぇ。
私は宝塚見た事ないから見てみたいわ。
そういえばあれってジャパニーズミュージカルやんね。
Commented by y_and_r_d at 2007-03-09 00:03
こんばんわ。
京都南座では一度歌舞伎を見に行ったことがあります。
客席に舞子さんがずらり並んだ光景は
さすが京都だと思わされましたよ。
Commented by milky at 2007-03-09 09:02 x
お~~!!
私は京都に育ちながら、なんども歌舞伎座の前を通りながら
東京の歌舞伎座しか行ったことがありません・・
 勿体無いことです・・
あの照明は感動しますね!!
きれいですね・・円い似たようなのが朝倉彫塑館にもあったような・・
大きい方は博物館の休憩室に似たようなのがあるし・・
時代的に流行ったものなんでしょうかね?
 お料理の器も京都らしい華やかもので~
堪能させていただきました
 世界遺産の声~には笑っちゃいました~♪
Commented by izola at 2007-03-09 17:37
>y_and_r_dさん、こんにちは。
南座行かれた事あるんですね。^^やはり京都は着物姿の
女性が多いので目の保養になります。
舞子さんもしょっちゅう見かけますけど素敵ですよね。
Commented by izola at 2007-03-09 17:45
>milkyさん、京都に育ちながら南座に行かれた事が
ないのですね〜。・・って、かくいう私も2回目ですけど。^^;
劇場内の照明はとても綺麗で開演までずーっと上向いてました。
朝倉彫塑館にも同じような照明があるんですね。
そちらも見てみたいです。

俵屋さんの器は旅館もこちらもいかにも高級だぞ!という物よりは
さりげなく、でも素敵な器が多く勉強になります。
世界遺産のナレーション、寺尾聡以降は何度か変わりましたが
勘太郎くんで落ち着いたようですね☆
milkyさんは誰のナレーションが好きですか?
Commented by hawaii_oslo at 2007-03-13 04:19
ご無沙汰しています。
歌舞伎見物の後に天ぷら、良いですね。実は歌舞伎は未見。
天ぷらはこのくらいが程よい量だな〜って思いました。以前、某銀座の有名店で夜のコースを頼んだものの、量が多過ぎて胸焼けした事があったから。
私も天ぷらは塩派です。器もさりげなくて素敵。
Commented by izola at 2007-03-13 19:02
>hawaiiさん、お久しぶりです!
仕事は落ち着かれましたか?
私も歌舞伎を見るのは数年ぶりで、しかも前回は半分以上
爆睡してしまったので今回も寝てしまわないか心配でした。^^;

天ぷらも量が過ぎると胸焼けして後悔しますが、
ここのは素材も揚げ方もあっさりしていますので
女性にぴったりのお店だと思います。
塩って素材の良さを一番上手に引き出してくれますよね。^^
by izola | 2007-03-05 23:59 | 京都/奈良 | Comments(16)