2007年 08月 03日
俵屋/4
「俵屋の不思議」の中で紹介されている
職人衆の仕事の中で興味深かったのが
「洗い屋」の仕事。
俵屋の浴槽は風呂桶の最高素材である高野槙。
木の浴槽は日々きちんと手入れをしていても
人の脂や湿気による傷みと黒ずみが出てしまうので
俵屋ではニ年に一度、洗い屋に頼んでしっかり洗い、
木肌が呼吸できるように蘇らせてもらうのだそう。
浴室の窓は二重になっていて、擦り硝子の窓を開けると
クリア硝子の窓の向こうに見えるのは
海ではなく瓦の波。
俵屋の男衆と「洗い屋」にしっかりと洗われた
浴槽は清潔で柔らかな手触りと香り。
「たる源」の風呂桶は手に馴染みやすく
使い心地最高でした。
浴室もですが、洗面所もコンパクト。
シングルシンクなので二人同時に洗面を
利用することはできません。
バスアメニティは「La Clair」。
俵屋土産と言えばこれ!の
「Savon de Tawaraya」。
花王が俵屋の為だけに2年がかりで開発した
という伝説の石鹸です。
俵屋のロゴ「T」マークが入った
肌触りのさっぱりしたタオル。
クロゼットはこれだけなので、衣装の多い方や
連泊される方は収納しきれないと思います。
優しいラインと木の質感が素晴らしい
オリジナルハンガー。
洗面所の壁にかけられた匂い袋。
トイレはクロゼットの向かい。
種類は少ないですが、冷蔵庫の中の飲み物はフリーです。
先日のリッツやPHのような広々&ゴージャスな
バスルームではありませんし、シンクやクロゼットの
狭さには若干の使いにくさも感じましたが、
部屋同様に小さいながらも不思議と落ち着く空間で、
槙の浴槽に浸かりながら見る屋根瓦の眺めが清々しく、
気持ちのいいバスタイムを過ごすことができました。
by izola
| 2007-08-03 23:59
| 俵屋旅館