2007年 08月 09日
俵屋/12
極上の眠りから爽やかに目覚めたら
再び口福時間がスタート。
*おめざに運ばれてきたのは
フレッシュジュースと飲むヨーグルト。
小梅と煎茶で胃をすっきり整えて。
思いのほかシンプルな朝食です。
焼き魚は鰈、鰺、カマス?。
「たる源」の美しい湯豆腐桶には
「平野屋」の豆腐が心地よさ気に浸かっています。
左下の銅が張ってある部分には炭が。
たっぷり添えられた薬味をお好みで。
これぞ清く正しい和朝食。
朝から「これでもか!」と夕食並に種類抱負で
ボリュームたっぷりの朝食を出す旅館もありますが、
前夜の御馳走が居残りしている胃には
このくらいが優しいと思います。
俵屋では和朝食の他に洋朝食も注文可。
再び滞在する機会があれば洋食も頼んでみたいです。
食事の後はさわさわと揺れる緑の影を眺めつつ、
宿の余韻に浸りながらゆっくり帰り支度を。
幾度も前を通っては通り過ぎ、
ようやく入る機会を得ても恐る恐る跨いだ敷き居でしたが、
出る時には宿の皆さんの優しい笑顔と言葉に送られて
田舎のお祖母ちゃん家から帰るような温かな気持ちで
踏み出す事ができました。
たった一度の滞在では俵屋の不思議を味わい尽くす事も
語り尽くす事もできませんでしたが、
伝説の一端に少しでも触れる事が出来た幸せは
忘れることができません。
またいつの日か、不思議の続きを探しに・・・。
by izola
| 2007-08-09 23:55
| 俵屋旅館