2008年 04月 09日
山の上ホテル/3
随分遅れてしまいましたが、
山の上ホテルの記事をひとつ
アップし忘れていました。^^;
宿泊プランに付いていたのは和朝食でしたが
チェックインの際に洋食にも変更可との案内だったので
ホテル朝食は基本洋食派の私は
メインダイニング「ラヴィ」での洋食に変更してもらいました。
夜は正統派フレンチがいただけるそうです。
朝食は正統派アメリカンブレックファースト。
刻印が摺り切れかけたカトラリーや
トップ写真のシルバーの調味料入れからも
ホテルの歴史を感じます。
前日の仕事は昼からだったので、
チェックイン後に「てんぷらと和食 山の上」で
海老2匹+季節野菜のコースをいただきました。
目の前で揚げてくれるてんぷらは
天つゆ、たっぷりの大根おろし、塩のお好みで。
コースは海老せんのようにカリカリと香ばしい
海老頭からスタート。
ここのてんぷらに使用される油は
最高級の白胡麻油100%。
店内にはふわりと優しく胡麻の香りが漂っています。
上質な素材をサクサクの軽やかな衣と
爽やかな胡麻油の香りで包み込んだてんぷらは
しつこさは感じず次々と口の中に進みます。
定番の海老は勿論ですが、
野菜類もどれも火の通し加減が絶妙で
素材の味が良く引き立っていました。^^
次回はぜひ夜に白ワインと共にゆっくりじっくりと
堪能させていただきたいです。
「東京の真中にかういふ静かな宿があるとは思はなかった。
設備も清潔を極め、サービスもまだ少し素人っぽい処が実にいい。
ねがはくは、ここが有名になりすぎたり、
はやりすぎたりしませんやうに。」
このホテルを愛した作家、三島由紀夫が
昭和30年代にホテルのパンフレットにと記した文章です。
*「山の上ホテル物語」
常磐新平著 白水ブックス版 から引用
私がこのホテルで一番印象に残ったのは
クラシックなインテリアや美味な食事以上に
若いスタッフ達の誠実さ溢れる素朴な仕草と
はにかんだような控えめな笑顔でした。^^
by izola
| 2008-04-09 23:59
| ホテル(東京)